2021/01/06 00:14
あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
年明け早々、コロナ禍の状勢にはあまり明るい兆しが見えませんが、昨年1年を通して経験してきたコロナとの付き合い方を生かして、今年はどなたにとっても、昨年の分もどうかいい年になりますように。
さて。そろそろ新作をご紹介したいところですが、ただいまあれこれ試作中です。納得のいく商品を作り上げることは、本当に難しいことだなといつも思います。
…移動中の新幹線の中などで、刺しゅうや編物をしていると(趣味でなく仕事だったりするほうが多いのですが)、とても珍しそうに見つめていたり、質問をしてくださる方、驚く子供たちなど、特別なものを見たような反応を頂きます。
でも私が子供のころは、手芸というのは特別なことではなかったのです。家庭の中で、誰かしら編んだり縫ったりということができて、それが普段の生活の中に普通にありました。なので、例えばご高齢の方ほど、「ちゃんと教わってない」けれど編針を持つと、ちゃんと編物の形に針と糸を持てるのです。手が覚えている、といったところでしょうか。
けれど今の時代は、アナログな手仕事はすごく特別なことに見られているのかなと思ったりもしました。でも手芸が好きな方はやはり今の時代にもたくさんいて、そういう方の中には、例えばマスクが品薄になれば、サクサクと布マスクを作ってしまったりする方がいるのです。体を動かすことが好きな人がスポーツをやりたいと思うのと同じように、手仕事にも、やはりやりたいと思う人を引き付ける魅力が、とてもたくさんあるのだと思います。
手芸を始めようと思った時、必要な材料がそろった手芸キットはとても便利です。
にっとも堂でも現在、Dog's Keyholderのキットを出しています。必要な材料や針などがそろっていて、図案通りに刺せばどなたでも同じ作品を作ることができます。けれど、誰かとすっかり同じではない、その人らしさをその作品に乗せてほしいのです。このキットで言えば、文字や記号は自分で組み合わせて入れて頂けるようになっています。どんな文字をどんなふうに入れるのか、そこで、その方が作ったという価値が何倍にもなるのだと思うのです。
なので、「誰が作っても同じものができ」ないキットを目指しています。
というわけで、次回新製品は「キット」を予定しているのですが…できるだけ早めに、ご紹介したいなぁと思っています。